またもや相撲界に事件が持ち上がったようです。
と言っても、こちらは過去の話。
春日野部屋の力士が後輩力士に暴行を加え、有罪判決を受けていたにもかかわらず、春日野親方はこのことを公表していなかったと言うのです。
過去の話とは言え、その暴行を受けた力士は後遺症が残り、相撲界を去ることを余儀なくされたとか。
一体、暴行を加えたというその元力士とは誰なのでしょうか。福岡出身とありますが…。
また、貴乃花親方のポジションであった巡業部長と自身の広報部長を兼任していた春日野親方や、当時から理事長を務めている八角理事長は今回のことで処分を受けないのでしょうか。
またもや、大問題に発展する予感です。
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春日野部屋の福岡出身元力士って誰?
今回、持ち上がった春日野部屋での過去にあった暴行事件。
元力士が当時入門したての弟弟子の顔を殴り、蹴り、暴行を受けた弟弟子はアゴを骨折。
そのせいで「味覚消失」などというとんでもない後遺症が残ってしまったのだと言います。
この事件で訴えられた元力士は、28年6月に「懲役3年執行猶予4年」という判決を受けました。
もちろん相撲界も去っているということで、今回の報道では名前があげられていませんが、そんなことをした人物がどういう人なのか気になります。
情報としては、この力士は、
福岡出身
25年に新弟子検査に合格し27年7月場所を最後に引退
現在23歳
ということ。
調べて見ると、これに合致する人物が、過去に春日野部屋に在籍していました。
それは、「栃玄武」です。
本名は緒方晃一郎。平成6年生まれで、何と1月25日が誕生日のようです。騒動のさなかに誕生日を迎えるということになってしまうのでしょうか…
福岡市東区出身で、元々相撲経験はゼロだったよう。
九州場所が行われている最中に春日野部屋を訪問し、春日野親方に入門を直訴。スポーツトレーナーの専門学校に通っていたようですが、その道を諦めての角界入りだったようです。
まだ確定したわけではありませんが、なかなかここまで条件がそろうことはないのではないかと思いますが…
春日野親方の処分は?
現在は相撲協会の理事を務め、広報部長と巡業部長を兼務している春日野親方。
元力士が有罪判決を受けた2016年1月に、この理事の職に就任しています。
刑事事件にまで発展したこの出来事を公表しなかったことについては、すでに暴行を加えた力士が辞めているからと答えている春日野親方。
これってどうなんでしょうか。
事件が起こったのは、夜中のことで、もちろん止めようもない状況だったことはわかりますが、それが判明した時には加害者も被害者も現役の力士だったことは事実。
一相撲部屋での出来事とは言え、暴行を受けた側が訴えまで起こしていることを公表しなかったというのは、少し常識からは外れている気がします。
何のための相撲協会なのかな、と。
最近では、貴乃花親方が協会への報告義務を怠ったとして処分を受けましたが、遅れたどころか「していない」のですから、やはり処分は免れないのではないかと思います。
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八角理事長の舵取りやいかに?
春日野部屋の元力士の有罪判決が言い渡された頃、すでに理事長に就任していた八角理事長。
いろんな策を尽くされてきたのか、そうでないのか、何だかはっきりしませんが、ここのところの角界の不祥事続きを見ていると、やはりトップの采配や舵取りにも問題があるのではないかと思えてなりません。
国技である相撲は、やはり清廉なものでないといけないと思いますし、これから先の時代へもきちんと引き継いで行ってほしい、日本の宝です。
それがこのところの騒ぎでぐらぐらと揺らいでいるのを見ると、何とも悲しい気持ちになります。
八角理事長の辞任を求める声も多いようですが、私自身はそれだけでは片付かない問題のような気もします。
現場の力士、一人一人に相撲道をきちんと伝えられる指導者はいるものでしょうか。
体を鍛える以前に心を鍛える必要がある相撲界。一人の強力なトップより、互いの自浄作用で相撲界を変えていくしかないのではないかという気がしています。
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