歌舞伎「ワンピース」で主役を務めていた市川猿之助さんに代わり、主役・ルフィを演じることになったのが尾上右近さん。

「え?右近さんが!?」と、市川右近さんが代役を受けられたのかと思ったら、右近違いでした(汗)。尾上右近さん、ごめんなさい。

それなら、尾上右近さんってどんな人?ということで調べてみると、名門出の芸能家系なんですね。

父親は浄瑠璃役者で兄も三味線弾きという家にあって、学歴こそ意外でしたが、今回の代役騒動で、その実力が大きくクローズアップされています。

今回は、尾上右近さんに迫ってみます。

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尾上右近の学歴が意外だった!

歌舞伎役者さんと言えば、名門大学出身の方が多いですよね。

市川猿之助さんも、私が右近間違えをしてしまった市川右近さんも慶應大学卒ですし、てっきり尾上右近さんも大学卒かと思いきや、高校は堀越学園を卒業され、その後大学へは進まれなかったようです。

1992年生まれの25歳ということで、高校卒業後、役者ひと筋ということなんでしょう。

もちろん、歌舞伎界でも高卒ということは珍しいわけではなく、市川海老蔵さんも青山学院から堀越へと転校して高卒ですし、中村勘九郎さんも堀越高校から東洋大学に進んだものの中退。弟の七之助さんも堀越高校の卒業です。

やはり、日本伝統の芸を極めるって一筋縄ではいかないということなんでしょうね。

父親は浄瑠璃役者で女優は鶴田浩二の娘!

そんな尾上右近さんの父親は、清元節(きよもとぶし)と言われる江戸時代から続く浄瑠璃を演じる家系の七代目です。

母親は、昭和の名俳優で歌手としても名を馳せた鶴田浩二さんの娘。

平成生まれの方はご存知ないでしょうが、オンタイムで見ていなかった私もその名前はよ~く知っています。

そんな鶴田浩二さんの次女・矢尋さんが尾上右近さんの母親です。

鶴田浩二さんには三人姉妹の娘がいて(他にも愛人のお子様などもおられるようですが…)、三女で女優としても活動している鶴田さやかさんは、右近さんとよく似ています。

母親の矢尋さんは顔出しをされていませんが、きっと母親似の右近さんなんでしょうね。

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兄は役者ではなく三味線弾きになった理由

尾上右近さんには、お兄さんがいます。清元昂洋(きよもとたかひろ)という名で、浄瑠璃の三味線方をされています。

3歳から唄の稽古を始めたものの、声質が伝来の技法と合わず悩んでいたところ、三味線方に魅力を感じられたそう。

その後、三味線の道で才能を発揮しながらも、2009年に10万人に1人という珍しいガン「粘液性脂肪肉腫」にかかり、余命3ヶ月という宣告を受けながらもそれを克服されたそうです。

同じ家系に生まれながら、父親、息子たちが少しずつ違うことに挑んでいるというのが面白いですね。

まとめ

尾上右近さんは、現在25歳。

今回の主役抜擢についても、あまりの大役に「大丈夫なの?」と心配しましたが、元々、猿之助さんが若手育成を考え、3日に1度、昼の公演の際は、尾上右近さんに主役を演じさせていたそうです。

その采配が見事自身の危機を救うことになったわけですが、その思いをしっかり受け止めて、結果を出している右近さんも素晴らしいとしか言いようがありません。

猿之助さんも年齢こそ41歳と、一般社会で考えると中堅どころですが、歌舞伎の世界ではまだまだ若手のはず。

そこをさらなる歌舞伎界の発展を考え、将来を見越しての判断は、まさに英断ですね。
猿之助さんも本当にすばらしいです。

何か物事を続けていくには、現状維持だと衰退していきます。「変化」を続けていくことこそ、その道で生き残る唯一の手段です。

猿之助さんの「ワンピース」への挑戦もその表れでしょうし、今回の人事もしかり。

日本の歌舞伎の未来も明るそうですね。

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