年明け早々の仕事始め式。あと5ヶ月足らずでの引退を表明した西宮市の今村岳司市長が読売新聞の記者に暴言を放ったことが話題となっています。
世論は、一斉に今村岳司市長のことを批判していますが、そんな意見ばかりでは真実がわかりませんよね。
そこで、今村市長のブログを読んでみました。
今村市長が一期で退任を決めるに至った理由は何なのか、それがそこには書いてありました。
この文面だけを信じることは、中立的ではないと思いますが、西宮に住んでいるわけでもなく、直接今村市長に接したわけでもなく、西宮市の職員の声も聞けないですが、そんなよそ者がブログの個人的な感想を書いてみます。
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今村岳司が一期で市長を引退する理由
今村岳司市長の暴言事件を知り、始めに思ったのが、なんで市長を一期で辞めちゃうんだろうということ。
大体市長と言えば、選挙に落ちるまで続投するか、年が行き過ぎて引退するのどちらかが多いですよね。
まだ45歳の若き市長が、素行は多々問題があるとは言え、リコールされたわけでもないのに引退するとはどういうことなのか、とても不思議に思いました。
その理由が、今村市長のブログ「今村岳司活動日記」に明確に記されていました。
阪神淡路大震災のあと、見事に復興をとげた西宮市。
でもその後、西宮の政治は迷走を始めたと言います。
今村市長の言葉を借りて言うなら、
「文教住宅都市という都市ブランドを再定義するという大きな仕事・
復興の先の未来を見据えた取り組みにとりかかるべきでした。」
文教住宅都市というのは、今村市長が急に掲げた考えではなく、昭和38年に西宮市が掲げた施策。教育と住環境に重きを置く都市ということで考えたとき、今村市長が就任する前の西宮はその考えからかけ離れていたと言います。
市長になる前に4期市議をつとめ、懸命に文教住宅都市実現のために力を注いだようですが、やはり市議の力ではどうにもならないことが多すぎた、のだそうです。
だから自らが市長になって、その達成のために頑張った。
その結果、2期はかかるだろうと思われていた大仕事を一期でほぼ達成。
それはもちろん、西宮市役所職員の総力が成し遂げたものであり、自分が引退した後も、彼らならやってくれる、と強く信頼を置いているようです。
わかりやすいですよね。
自分がやらなければならないことは、ほぼ達成することかできた。だから次の人にバトンタッチする、というのが引退の理由のようです。
暴言事件の真実は?
読売新聞の記者に放った暴言。これは事実なんだと思います。
そして、どんな理由があるにしろ、やはりこんな言葉を人に向かって放ってはいけない、そう思います。
しかし、一部では、自宅まで押しかけるような執拗な取材があったとも言われています。
市長は「公人」ではあるでしょうが、まったくプライベートがないかと言えばそんなことはあり得ません。
発言があったことは事実としても、私たちはその背後にあった事実にも思いを巡らせる必要性がある気がします。
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市長と市議についての個人的な考察
今回、西宮の今村岳司市長が話題になったことで、最近、私が感じていたことに共通する点があることに気づきました。
それは、市議ではどうにもならないことが多すぎること。
最終的には、市長が力を握っているということ。
私も最近、自分が暮らす町の教育行政と、ある問題について話し合う機会がありました。
行政が推し進めようとすることに私たちはストップをかけたい。
市議たちも私たちの意見を受け入れてくれている。
でも行政は聞く耳を持たない。
すると、そこにメスを入れられるはずの市議がそろって「仕方がない」と言う。
ま、こんな感じです。
「え??? 何のための市議よ!?」と思ったのは言うまでもありません。
今村市長は、それに似た思いもあって、自分のやりたいことを実現させるために自分が逆の立場につくことを選ばれました。
だからもしかしたら、今の西宮にも、今村市長の考えには反対だけど、市議も動かないしどうしようもない、と思っている人もいるかもしれません。
人の価値観は様々です。みんなが同じ考えになることなんてあり得ません。
最善の道は1つのような気がしますが、それも見る人によっては何が最善かなんてわかりません。
今回、私が知りたいと思ったのは、西宮市民の真意。そして市役所職員の真意です。
それを知らずして、外野がワイワイ言うべきではありませんね。
西宮の町がこれからどうなっていくのか。私たち外野は、そこで今村岳司という人を判断するしかないような気もしています。
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