2017年の新語・流行語大賞のノミネート30語が発表されましたね。
中には「そんなに流行った?」という言葉もありましたが、どんな意味かわからないという声が多かったのが「アウフヘーベン」。
横文字大好きな小池百合子都知事が使った言葉です。
私も実は今回初めて聞きました^^;
いったい、どんな意味なんでしょうか?
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アウフヘーベンって何?
小池都知事が希望の党立ち上げ会見の時、使った言葉が「アウフヘーベン」。
「いままでの議論をアウフヘーベンし、国民が希望の持てる政策を投げるべき」
という発言でした。
字面から言ってドイツ語?と思いましたが、ビンゴだったようで、元々ドイツの哲学者・ヘーゲルが言い始めた哲学用語のようですね。
つづりとしては、aufhebenと書くようですが、肝心の意味はと言うと、wikipediaによれば
「あるものをそのものとしては否定するが、契機として保存し、より高い段階で生かすこと」
「矛盾する諸要素を、対立と闘争の過程を通じて発展的に統一すること」
という2つの意味があるようです。
一見難しそうな感じですが、小池都知事が言いたかったことは、
これまでいろんな議論があったけど、それぞれを見直しながら取捨選択して、国民にとってより良いものを作り上げて行きたい!
ってことじゃないでしょうか。
小池都知事で流行った!?
流行語大賞は、下記の5人の審査員によって選ばれるそうです。
姜尚中さん
俵万智さん
室井滋さん
やくみつるさん
清水均さん(現代用語の基礎知識の編集部長)
清水均さん以外は、皆さん芸能界で著名な方たちですね。
2017年は流行語的に「低調な年」とも言われているようですが、この5人の審査員の方たちも30の言葉を厳選するのに、かなり苦労したということでしょうか。
となると、「アウフヘーベン」が選ばれた理由もわかりますよね。
2017年前半、少しばかり存在感のうすかった小池さんながら、衆議院選挙間近から急にクローズアップされ始め、やはり何かしら小池語録からも入れとかないと…という苦渋の判断とか・・・。
しかし、同じ政治の世界で使われた「忖度」ほどメジャーではなく、カタカナばかりの耳慣れない言葉ということで、「そんな流行った!?」という世の中の声が多いのは事実。
ノミネートはされたものの、大賞をとることはないのではないでしょうか。
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「アウフヘーベン」を使ってみよう!
今回ノミネートされた流行語の中でも、広く使われるようになったのがきっと「忖度」ですよね。
聞きなれない言葉でしたが、
「相手の気持ちを推し量ること」
という意味から考えると、普段使いがしやすいことで、国民の皆さんも気軽に使えるようになりました。
なら「アウフヘーベン」はどうでしょう?
正直なところ、一般人が普段の生活で使うのは難しそうですね。
まず、その場面がなかなかなさそうです。
でも、「アウフヘーベン」という手法、考え方は、とても意味がありますし、未来につながる感じがします。
私は、普段いろんな会議に参加しますが、いろんな意見が出てまとまらないことも多々あるので、あえて「ここらで意見をアウフヘーベンして…」なんて言い方はしませんが、そういう方向に持っていくのはとても有効な会議の進め方だと思います。
小池さんも意味がきちんと理解できているなら、その言葉の浸透具合もよくわかってるでしょうから、あえてそんな横文字使わない方がいいような気がしますね。
人々にきちんと「伝える」ことも政治家には大変重要なことですから。
ぜひ、皆さんも「アウフヘーベン」を手法として使ってみませんか?
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