前評判の高かった映画「万引き家族」がカンヌ映画祭でパルムドール賞を獲りましたね!

このところ、いろんな映画祭やアカデミー賞などで日本映画がノミネートされつつも、受賞する機会を逃していた気がするので、日本人としてはうれしい限りです。
是枝裕和監督も唖然とした様子で喜びのコメントをされていましたが、国民みんな大喜びと言った感じですね。

で、この「パルムドール」。いったいどんな意味があるんでしょう。
まったく見当つきませんが、あの葉っぱのようなもののついたトロフィーと関係があるのだとか…。

今回はパルムドール賞についてせまってみます。

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パルムドール賞の意味とは?

フランスで行われるカンヌ映画祭。1946年に始まったということで、歴史のある映画祭だということがわかります。

そして「パルム・ドール」も、もちろんフランス語。
「金色のシュロ」という意味があるそうです。

皆さん、「シュロ」はご存知ですか? いわゆる葉っぱの一種ですね。
細長い葉っぱがたくさんついたヤシ科の植物です。私は手を切ったこともあります(汗)

でも、パルムドールのシュロは、私達が普段日本で見かけるシュロ(ワジュロ)ではなく、同じヤシ科のナツメヤシのことを指すそうで、このナツメヤシはカンヌ市の市章にもなっています。

「勝利」の象徴とされているということなので、ピッタリのネーミングですね。
ということでのあの金色のシュロの葉があしらわれたトロフィーということです。

「万引き家族」が日本人久々の受賞

21年ぶりに日本人がパルムドールを受賞したということで話題になっている「万引き家族」。

是枝裕和監督は、国内外の映画祭でかなり有名な監督ですが、今回の受賞は嬉しさと同時に驚きの表情が印象的でした。

21年ぶりということで調べてみると、これまでに3人の監督が4つの作品でパルムドール賞を受賞されています。

1954年 衣笠貞之助監督の「地獄門」
1980年 黒澤明監督の「影武者」
1983年 今村昌平監督の「楢山節考」
1997年 今村昌平監督の「うなぎ」

どの作品も日本映画史に名を残す名作ばかりですが、今村監督が「うなぎ」で2回目を受賞したときは本当に驚いたことを覚えています。

カンヌ映画祭の選考傾向として、
生々しい現実を描く社会的な意識の高い作品
ということが言われています。

今回の「万引き家族」もまさにそうですね。
厳しい審査と同時に、観客に上映披露した時の反応などシビアさでも軍を抜いていると言われるカンヌ映画祭ですが、先日テレビで「万引き家族」放映後のスタンディングオベーションが映し出されていましたが、これなんかは最高の賞賛に値するそうです。

面白くないと途中退席するお客さんが続出すると言いますから、涙が出るほどの喜びだとか。
改めて、すごい賞を受賞したこがわかりますね。

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「万引き家族」を早く観たい!

2018年6月8日から全国公開される「万引き家族」。
私もかなり楽しみにしていますが、とても興味深いストーリーです。

原作があるのかと思いきや、是枝裕和監督が作り上げたオリジナルのお話なのだとか。

親が亡くなったことを秘密にし、年金を不正受給していたと実際に起った事件に着想を得て、10年という長い時間をかけて出来上がった作品だそうです。

私が住む長崎でもきちんと全国公開日に始まるようなので、ぜひ、映画館に足を運びたいと思います。楽しみっ!!

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