高校生仏師と名乗る、男の子がいます。
長野市に住む、宮沢汰佳(たいが)くんです。

汰佳くんが生み出してきた仏像はこれまでに300体を超えるそうですが、インスタグラムで見るその仏像一つひとつには、本当にうっとりします。

ぜひ、本人に会ってみたい、そんな気持ちにさせる男の子ですが、
どこの高校に通っているんでしょうね。
仏像のことを語る姿からは、高校生生活が想像できないくらいです。

そして何より驚くのは、その仏の世界を敬う気持ち。
高校生がなかなか毎朝お経を読むなんてできません。
どのようにして、彼はここまでに至ったのでしょう。

今回は、高校生仏師・宮沢汰佳(たいが)くんに迫ってみたいと思います。

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宮沢汰佳(たいが)くんが通う高校はどこ?

長野市に住む宮沢汰佳(たいが)くんは、2013年生まれの高校二年生。
自分のことを「高校生仏師」と名乗る男の子です。

ところで、皆さんは、最初に宮沢汰佳(たいが)「くん」と聞いてビックリしませんでしたか?
私はてっきり女の子かと思っていましたが、やはり髪型のせいですかね。
汰佳くんの髪型は、仏像マニアでもあるみうらじゅんさんをリスペクトしたものなんだそう。

そんな個性的な汰佳くんですが、どんな高校生活を送っているんでしょうか。

どこの高校に通っているかと言うと、長野俊英高等学校です。
長野市にある私立の高校ですね。

宮沢汰佳くんは、やはり美術が得意だそうですが、国語も得意とのこと。
個展でトークショーをしたり、漢字だらけの仏像と接する毎日ですから、国語も得意になるのがわかる気がします。
体育が苦手というのも納得ですが(笑)

高校生仏師になるまで

自ら「高校生仏師」を名乗るほどの宮沢汰佳くんですが、17歳にして作り出した仏像は300体以上。

数だけではなく、個展も開くほどの腕前ですから、どんないきさつでここまでたどりついたのか気になりますよね。

初めての作品を作り出したのは、幼稚園の5歳のとき。
紙粘土で黙々と仏像を作る幼稚園児が、そこにはいたそうです。それも担任の先生がびっくりするくらいの集中力で。

そもそも、生後半年の時には、お墓に見とれるような赤ちゃんだったという汰佳くん。

あまりにもそのようなものに興味を示すので、汰佳くんが3歳の頃、面白く思ったお母さんのお友達が「仏像の本」をプレゼントしてくれたと言います。
母親の知実さんは、最初、こんな本を見せたらこわいのでは?と思ったそうですが、いざ見せてみると汰佳くんはすぐに夢中。

いつしか、見ることから作ることに興味が行き、5歳の時に作った処女作は「十一面観音」だったそうです。
白い粘土に色を塗ったその観音様は、汰佳くんの自宅仏間、通称「本堂」に今でも飾られています。

それから、暇さえあれば、日本各地の仏像を訪ね歩き、特に近所にある善光寺には足繁く通うのだとか。
仏像にふれているときの汰佳くんは、本当に目がキラキラしていますからね。
生後半年で運命のものを見抜いてしまったのかと思うと、本当にすごいです。

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汰佳くんの母親がすごい

わが家にも3人の子どもがいますが、やはり、よその子と違うことがあると、親としては少し躊躇してしまうもの。

汰佳くんの個性は、母親の目にははどんなふうに映っているんだろうと思います。

何でも、幼い頃から、食物アレルギーだったという汰佳くん。
小麦と卵については、ショック反応も出るくらいだったそうで、
とにかく安全に、生きていてくれればいいと、思っていたのだとか。

で、気づけば「面白い変な子」に育っていたと笑いながら語っていた知実さん。

アレルギーって本当にこわいものなので、特にショック状態を一度見てしまうと、それ以降の生活が本当に変わってきます。
そうやって生活が成約をうける中で、汰佳くんが見つけてしまったもの。
それが「仏像」だったのです。

親の性格にもよるのでしょうが、きっと汰佳くんの仏像を見る目が本物だったのでしょうね。
汰佳くんの思いに決して水をさすことなく、後押しさせてあげたその姿勢は、同じ親として見習いたいものです。

仏像への傾倒はもちろん、髪型も服装もちょっとその辺の高校生とは違っている息子と、普段知実さんはどんな会話をしているのかなと思います。

人前で、それも大勢の大人の前で「仏像」について語る汰佳くんを見ると、何とも堂々としています。あの自信たっぷりの話しぶりは、自分を認めてくれた周囲の大人の応援があったからでしょうね。

また、汰佳くんの自宅の「本堂」と言われる仏間には、これまでの作品の数々が鎮座しています。
そして、それと一緒に仏教関連の品々が飾られています。どれも汰佳くんが自分のお小遣いなどで買い集めてきたものなんだとか。

こういうところにも、汰佳くんのことを認めつつも、決して甘やかすことのない、ご家族の姿勢がとって見えますね。

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宮沢汰佳の作品がすばらしい

石の粉で作った粘土に水を加えながら、さまざまな仏を作り出していく汰佳くん。

仏はみんなの祈りを受け止める存在。
だからその仏を中途半端な気持ちで作ることはできない。
そう、汰佳くんは語ります。

そんな真剣な思いで作った仏像の数々が本当にすばらしいんです。
汰佳くんの語りを聞きながら見ると、さらにすばらしい。

トークショーを聞いたお客さんが、仏より汰佳くんに惹かれたというのがよくわかります。
高校生ながら、落ち着き払ったしゃべり口、そして仏さまを誰より身近に感じ、リスペクトしている様子が本当に伝わってくるからです。

将来は、
仏師の元に弟子入りするか、
大学に進学して仏像について学ぶか、
まだ決めかねているという汰佳くん。

個人的には、まだまだ若いというのもありますし、大学に進学してもいいのかなと思います。

なぜなら、手掛けるものが手掛けるものだけに、その歴史や精神世界をしっかりと学ぶことは、きっとこれからの仏師としての汰佳くんの人生に役立ちそうだからです。

もちろん、汰佳くんの意思を尊重しながら、その進路は決められるでしょうね。
どんな道を進むことになるのか、楽しみですね。

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宮沢汰佳のまとめ

高校生仏師の宮沢汰佳くんについて迫ってみました。

長野俊英高等学校に通いながら、日々、仏像作りに励む男の子。
生後半年でお墓に興味を持ち、3歳で仏像の本で出会った千手観音に心動かされ、5歳で処女作「十一面観音」を制作。

これからも多くの仏像をその手で作り出し、多くの人の心を自ら動かし、癒やし、時にはその話で仏の世界を人々に伝えていく存在になるのでしょう。

みうらじゅんさんを師とあおぎ、極彩色の衣装に身をつつむ高校生が、今後どんな個性を発揮してくれるのか楽しみです。

いつか宮沢汰佳くんに会ってみたい!!
ということで、Twitterとインスタをフォローし始めました。
みなさんもぜひ宮沢汰佳くんと、彼の仏像の世界とつながってみませんか。

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